天籟
時を奏でる宿
天籟(てんらい)は、岡山県高梁市に残る江戸時代後期の豪商の邸宅をリノベーションし、1日1組限定の1棟貸し旅館として誕生しました。天籟とは、自然(=天)が奏でる音(=籟)を意味します。
四方を美しい山々に囲まれた備中の小京都、高梁市。清流高梁川が悠然と流れ、江戸時代には備中松山藩の城下町として発展しました。自然豊かで風光明媚な城下町において、備中の歴史と伝統文化に触れながら、暮らすように贅沢なひと時をお過ごしいただけます。
遠州と綺麗さび
天籟は、小堀遠州の『綺麗さび』をコンセプトにリノベーションされました。遠州は、備中松山城を再建した江戸時代初期の大名で、『綺麗さび』という日本人独特の美的概念を確立しました。『綺麗さび』とは、詫び寂びの世界観に明るさ、豊かさなどを加えて、誰からも美しいと思われる客観性を持たせた美意識です。
天籟では、『遠州好み』を現代流に解釈し、館内に多くの窓を取り入れて室内を開放的で明るくし、日本の伝統美を感じる空間にこだわりました。また、館内には遠州流の枯山水庭園を設えており、400年以上受け継がれる『綺麗さび』の世界観を愉しんでいただけます。
【天籟のカリグラフィーアート】
天籟の書は、国内外で幅広く活躍されている岡山県出身のアーティスト、中塚翠涛さんにご担当いただきました。中塚さんは2020年大河ドラマ『麒麟がくる』の題字を担当し、『おかやま晴れの国大使』でもあります。
天籟のコンセプトにご賛同いただき、備中高梁の四季折々の大自然、天空の山城と風情ある城下町を彷彿とさせる魅力的なカリグラフィーをご提供いただきました。